『幸福優位の7つの法則』 ポジティブ心理学で仕事と生活を豊かにします

『幸福優位の7つの法則』徳間書店>という、ポジティブ心理学の本が出ました。

この本は、タル・ベン・シャハーの後をついで、ハーバードでポジティブ心理学の授業を受け持ったショーン・エイカーの著作です。

ポジティブ心理学を使って幸せになる方法を7つ示してくれています。

今までポジティブ心理学と違った視点でまとめてあり、仕事にも人生にも両方に活用できる「ポジティブ心理学」の考え方・事例・活用方法が示されています。


以下、7つの法則とその説明です。
時間が無い方は法則だけ拾い読みしてください。興味のある方はお読みください。

筆者は独特な言葉をつっていますが、わかりやすくするために、ここでは我々がなじんだ言葉に置き換えて7つの法則をお伝えします。ポイントだけ載せておきますので、興味のある方は本を見てください。

法則1、幸福感

ポジティブな考え方と幸せについて書いている。ポジティブ感情が多く幸せである人の人生は充実している。もちろん、「ポジティブ心理学」は科学であるから学術研究も交えて説明している。そして、幸せになるための方法も示してくれる。意識して人に親切にする・・・など、いくつも幸せ観をアップする方法を示している

法則2、マインドセット

自分の能力を信じることができる人は成功する。仕事に対するポジティブなマインドセットは、パフォーマンスに影響するだけでなく、能力を向上させるのだ。人の生き方に仕事の意味や自他の期待が影響する。期待理論やピグマリオン効果についても説明している。

法則3、自動思考への挑戦

人は自動的に考える思考のルートが出来ている。多くの人は自動的にネガティブなルートで考える。弁護士の考え方などを例に挙げ、ネガティブな自動思考について解説している。そのあとで、幸福、楽観、感謝などを利用したポジティブな自動思考を訓練する方法を示している。ポジティブな自動思考を習慣化すると人生が変わる。

法則4、再起力(レジリエンス
逆境や困難から立ち直る道が3つあるという。グルグル回る道・さらに悪くなる道・そして「第3の道」。「第3の道」とはPTG(Post Traumatic Growth)、立ち直り力、さらに、逆境から成長する力により切り開く道だ。認知行動のABCDについても触れており、興味深く解説している

法則5、コントロール

自分をコントロール出来ているという感覚の大事さや、その効用について教えてくれる。脳の感情システムと認知システムの働きを説明する。危機感を感じたり、ストレスを感じると、アドレナリンとストレスホルモンにより、脳が感情系でハイジャックされる。これでは、創造的な仕事ができない。

法則6、良い習慣のつくりかた

悪い習慣をどう良い習慣に変えるか、その具体的な方法が20秒ルールだ。悪い習慣はすぐに手のとどかないところへ持っていく。良い習慣を身に着けるためにはすぐに手が届くようにする。自分が主体的にできるところと、出来ないことを明確に分けて、ステップ・バイステップで実行する。良い習慣を作るための、行動改善のヒントが得られる。

法則7、ソーシャルへの投資(仲間の大事さ)

仲間や人間関係の大切さを主張している。仕事ができるようになるには、自分ひとりで集中ればよいと思いがちだが、それは間違っている。仲間を持っている人の方が、いい仕事ができる。ストレスや困難な状況を打破するには仲間が必要だ。人間関係はレジリエンスの最重要要素のひとつだ。学習の時間、仕事の時間をふやせすことだけではよい仕事はできない。仲間が大事。仲間が生き残りと繁栄を約束する。


以上

なお、他にも「ポジティブ心理学」の本を以下で紹介しています。
http://positiveinnovation.org/publication/book.html
ご覧ください。

皆さんから、感想をお待ちしています。