「レジリエンス」の話
昨日、ウエルリンク株式会社のセミナーで講演しました。
25名ぐらいの方がいらっしゃいました。
テーマのひとつは「レジリエンス」です。
「ポジティブでイキイキと生きている人は自信があり、ひとり一人がイキイキと仕事ができる。そんな人は、うつなどのメンタルダウンが極端に少なくなる。ポジティブな人を作ることが企業の生産性をあげ、従業員満足度を上げることである」ということをお話ししました。
「ポジティブ心理学」が組織の中で活用され、イキイキと活躍できる人たちを作るのが一般社団法人 ポジティブイノベーションセンターやサクセスポイント株式会社の使命です。
今の組織では多くの問題があります。
-うつ病などのメンタルの病が急増
- そのために、業務に熟達したメンバーが急に仕事ができなくなり、企業にとっての大きな損失になります。
-たこつぼ現象の急増
- 自分の仕事だけでしか興味がなく、隣の人が忙しかろうが、困っていようが、自分の「たこつぼ」に閉じこもる人が増えていることです。
「たこつぼ」にはいって孤立すると、自分に大きな課題が課せられたときに、周りの人が助けてくれずに、自分自身で解決しきれなります。そうなると、自分がメンタルで苦しむことになるのです。それを知らずに「たこつぼ」で自分のことばかり考えている人が増えています。
-受け身な人
- 昔から受け身な人はいました。いま、日本の産業界はどちらも大変な局面に迫られています。海外への移転が進み、国内市場が冷え込み、仕事が少なくなってきているのです。そんな時に、受け身で仕事をしていたら、いつかは仕事がなくなってしまいます。受け身から主体的に仕事をする人に変わることが望まれています。
そのほかに今の問題を書こうと思うと限りなくありますが、問題ばかり書いても解決にはならないのでこの辺でやめておきしょう。
そんな、変化の時代は「困難な課題」を解決しないと企業もそこで働く人も生き延びられません。「困難な課題が山積み」の時代です。
その困難な課題に立ち向かって
- 逃げる人
- 頑張ってやってメンタルダウンする人
- 乗り越える人
がいます。
「困難を乗り越える力」を「レジリエンス」といます。
挫折しそうになっても、立ち直る力でもあります。
この「レジリエンス」は「ポジティブ心理学」の重要課題の一つです。
多くの研究者にて研究されています。
我々の仲間の成瀬まゆみが翻訳した「ハーバードの人生を変える授業」大和書房には
人は困難を克服することで幸せになれる、
としています。(P32)
困難に挑戦することは「自分は失敗を恐れないし、たとえ失敗してもすぐに立ち直れる」というメッセージとなり、心に深くとどきます。
・・と書かれています。(P49)
また、次回、「レジリエンス」の力をつけるにはなにが必要か、について書きましょう。