VIA-IS強みテストの紹介


ポジティブ心理学」は我々がイキイキと生きるための学問ですが、そのイキイキ生きるために、一番多く話題に出てくるのが「強み」の活用です。

ポジティブ心理学創始者のマーティンセリグマンは、2009年のIPPA(国際ポジティブ心理学国際会議)における発表でポジティブ心理学の次のように定義しています。


このように定義の一番先に出てくるように、「強み」は重要な要素です。


この「強み」を図るのに、有名なテストツールが3つあります

-VIA-IS (Value in Action Inventory of Strengths)

  • Strength Finder
  • Realise2

本日はそのうちの1つを紹介します。


1、VIA-IS (Value in Action Inventory of Strengths)

1つは、VIA Survey といわれるもので、ポジティブ心理学者のクリス・ピーターソンとセリグマンが協力して作った「強み」発見ツールです。これは過去の釈迦・キリスト・モハメッド・孔子などいわゆる賢者の「徳」を収集分類して、「強み」項目を作っています。

以下から受けられます。

http://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/Default.aspx


私もやってみました。
ちっくと恥ずかしいですが、披露すると・・・


私のVIA-ISでの「強み」は

1、希望 [楽観性、未来志向]
2、創造性[独創性、創意工夫]
3、向学心
4、愛情[愛し愛される力]
5、熱意[活力、意欲、気力、エネルギー]
6、社会的知能[情動知能、対人知能]
7、誠実さ[本当の自分、正直さ]


などです。


以下は私の意見です。
Strength Finderや第2世代のツールRealise2などと比べて記載しています。


このツールの良いところは

  • 無料でできるところです。
  • 人生の視点から「強み」をとらえているので、自分の人生における「強み」を知ることには適していると思います
  • 「強み」から「弱み」までの順序を知ることができます。
  • 個人のレポートで自分の人生における「強み」を知るために使うには十分です
  • また、個人の人生を扱うコーチングなどには利用できるでしょう。

このツールで足りないと思うところは・・

ビジネスで利用するには物足りません。ビジネス上で必要な「強み」がより広い視点で捉えられたらより良いと思います

  • 企業でチームのレポートは出ません。チームの分析ができるといいと思います。ビジネスマンが利用するには、他の「強み」ツールと抱き合わせて利用するといいと思います。

もう一つ、これはよいところとか足りないところとかの議論と違う視点ですが・・、
英語で実施したものと日本語で実施したものが違いが出てきます。「常に〜する」、とか、「いつも〜だ」のような決めつけの文句が日本語だととても強烈に感じ、ついつい、俺はそんなことがない、と違う点数をつけてしまったためでしょう。信頼性や妥当性などのテストがどうなっているかOpenになっていませんが、日本語と英語との感覚の違いをどう克服するかが課題になると思っています。

ほかの「強み」発見ツールである、Strength FinderとRealise2については、次回以降で紹介します。


CPIのコアメンバーとして活躍している市川光生さんもVIA-ISについて彼なりの紹介をしていますのでこちらもご覧ください。

http://ameblo.jp/selfmind/entry-10555361403.html