チリ鉱山の32人と「レジリエンス」

チリ鉱山の33人が無事救出されました。2か月もの長い期間、地下の暗闇に閉じ込められていた人たちです。

なぜ、みんな元気で生き続けられたのだろう?
一人で、助かっただろうか?
一人で32度もある、暗い地下に閉じ込められていたら・・・。
助かるかどうかも分からないのに・・・。
なにがこんな困難な状況を克服する力になっていたのだろう。
・・・とそんな思いでニュースを見ていました。


「困難を乗り越える力」をポジティブ心理学では「レジリエンス」といいます。

レジリエンス」の要素について考えてみましょう。

ここでは3つの要素を取り上げます。
もちろん3つだけではないでしょうが、私が見た効果的に働いてたと思えれる要素です。

1つは希望。ルイス・ウルスアさんのリーダーシップでしょう。決して希望を捨てなかった。48時間ごとにスプーン2杯のツナ・ミルク1口・ビスケット1枚の少ない食料だけにしてでも、きっと助かると希望を持ち続けたのです。希望は「レジリエンス」にとって大切な要素ポジティブ心理学では言われています。

2つ目は励ましあう仲間。これも大きな生きる力になったと思います。仲間がお互いに力を与えあったから、生き延びられたのでしょう。支援は、困難にぶちあった時の回復力(レジリエンス)の大きな支えになります。

3つ目は家族の支援NHKによるとある奥さんは40通以上の手紙を書いた、と伝えていました。この家族の支援が地下に埋まった一人ひとりの生きる気持ちをそして希望を支えてきたのでしょう。最年長の鉱夫が、地上に出てから、これからも決して妻を離さないと言っていました。絆をさらに強くしたようです。支援の中でも、家族の支援は特に大きな力をもたらします。「レジリエンス」の大きな要素です。パートナーをそして家族を大事にしましょうね。

レジリエンス」はポジティブ心理学のコアの考えの一つです。
多くの困難を乗り越えてどうイキイキ働いていくのか、これからも考えていきます。